(平井 敏晴:韓国・漢陽女子大学助教授)
日米首脳会談当日の5月23日の朝、韓国メディア「中央日報」の日本語のネットニュース記事の見出しが目に留まった。それをまずご覧いただきたい。
《韓国与党代表「日本より先に訪れた韓国…大統領一人を変えたのに国の品格が変わった感じ」》
韓国にとって日本の存在は決して小さくはないが、それにしてもあまりにも日本を意識し過ぎではないだろうか。産経新聞ソウル駐在特別記者の黒田勝弘氏は「日本離れできない韓国」と語ったが、まるでそれを絵に描いたようではないか。
私は、その見出しに違和感を覚えた。というのは、与党「国民の力」代表の李俊錫(イ・ジュンソク)氏は30代後半のエリートで、会見の場でそんなことを口走るほど日本コンプレックスがあるようには思えなかったからだ。