(花園 祐:中国・上海在住ジャーナリスト)
中国汽車工業協会によると、2022年1~3月(第1四半期)における中国の自動車販売台数は前年同期比0.2%増の650.9万台と、ほぼ横ばいの水準を維持しました。
しかし、上海市や吉林省長春市でのロックダウン(都市封鎖)の影響により、第2四半期については悲観視する向きが広がっています。また、部品不足などによって生産停止する工場が相次いでおり、対策に追われています。
一方、昨年の市場で大きく躍進を遂げた新エネルギー車は好調を保っています。前年比倍増が続いており、今後も市場の主な成長点となっていくとみられます。
今回はこうした、混乱と拡大に揺れる中国自動車市場について、第1四半期データを基に紹介したいと思います。