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「空気質」を解き明かすプロジェクト、始動。
新型コロナウイルスの影響によって外出時のマスク着用が習慣化し、人々の空気への意識は近年、大きく変化。マスクを外す自宅においても、小まめな換気や除菌、空気清浄などで室内環境を清潔に保つ工夫をするようになった。しかし、室内環境の中でも空気の汚れは目に見えないため、果たして本当にキレイな状態かどうか疑問が残る。
東京工業大学 教授の鍵直樹氏は、「室内空気質」に関して、汚染物質の発生から、室内での挙動把握・予測、そして対策についてさまざまな現象の解明を行い、「2021年度日本建築学会賞(論文)」を受賞。「新型コロナウイルス感染症では、室内の衛生環境の確保が感染対策の一つにもなっています」という。
東京工業大学
環境・社会理工学院 建築学系 教授
鍵 直樹氏
「我々が暮らしている住宅から高清浄環境が整った半導体製造用のクリーンルームまで、さまざまな空間を対象として、極微量の計測・分析技術を駆使しながら、粒子状物質やガス状の揮発性有機化合物(VOC)など、多岐にわたって検証しています」(鍵氏)
パナソニックが考える理想の空気とは
一方、空気から未来を変えるという発想のもと、研究開発に取り組んでいる家電メーカーも。「温度」「湿度」「気流」「清浄度」「除菌」「脱臭」「香り」を空気質7要素ととらえ、より快適な空気の提供を目指すパナソニックだ。
空気は自分で選ぶ時代へ――
在宅勤務によって自宅で過ごす時間が増えているビジネスパーソンも多いなか、JBpress autograph編集部では空気質にこだわり挑み続ける鍵氏とパナソニックを緊急取材。産学それぞれの立場から住環境における空気のリスクや快適な生活を送るためのヒントを語っていただき、その本質に迫っていく。今後、動画とともに、上質な空気とはなにか?を解き明かしていく予定なので、ぜひ参考にしてほしい。
よい「空気質」のために、知っておきたい3つの基本
1. 住環境の変化と空気質問題の歴史
2. ライフスタイルと空気質の関係
3. 上質な空気のために。テクノロジーが挑む課題