夫と思われる58歳の男性が、自分が33歳のときに父親が彼女を嫁として買い与えてくれて結婚し、7人の男児と1人の女児あわせて8人の子供をもうけたことを悪びれず話している。「(農村で)33歳で結婚していないと恥ずかしいから・・・」と。夫や子供たちが身綺麗にしているのに対し、女性はみすぼらしく、長期にわたって虐待されていることをうかがわせた。

 この動画がネットで広がり、女性の身元や虐待の実態についてネットユーザーたちが議論を始め、中国メディアも報じ始めた。

 最初の動画には、もともと英語を話せる15歳の女子中学生が誘拐されて、この山深い農村に売られてきて、長期の間、性暴行を受け、警察に通報されたり逃げられたりするのを防ぐために知的障害者になるほど殴られて今のようになったのだ、と解説するコメントなどがつけられていた。

 1月28日、豊県の宣伝当局は地元メディアに対し、この動画の女性は地元民であり、鎖につながれているのは精神疾患によって錯乱状態になり暴力をふるうため子供や周囲の人たちに危害を加えないよう家族がつないでいるだけである、と説明した。女性は売られてきた花嫁で、暴行によって知的障害になった、という説を否定したわけだ。

 だが、女性が同じ村の住民であれば、女性の実家側はどう対応しているか、という疑問の声がネット上で沸き起こり、さらに炎上を招いた。