今春、韓国シティバンクは、韓国においてリテール(消費者向け小口金融業務)事業を売却すると発表した。
これは親企業であるシティグループが韓国を含め13カ国でリテール部門の出口戦略を発表したことを受けてのことであった。
そこで、これまでリテール部門売却に励んだが、実質上失敗した。
そのため、リテール部門売却を諦め、10月25日段階的清算を発表した。
まず、労組と協議し、リテール部門の行員たちを対象に希望退職を募り、居残りを希望した場合、再配置する方針を立てた。
韓国シティバンクは、当初「選ばれし者が入れる銀行」というイメージであった。
なぜなら、富裕層を対象にプライベートバンキング(PB)を導入し、1対1の資産管理などをしていたからだ。
シティバンクが発行するクレジットカードを持っているだけでも自慢できるような高いブランドイメージがあった。
シティが韓国に進出した頃は、韓国の普通の都市銀行はそんなPBサービスをしていなかったので、シティバンクの先進金融技法は一目置かれた。
そんな時代も今や昔。