最近、韓国では買い物の時、ポイントで支払うことが多くなった。
日本でもポイントカードやアプリでのポイント積立があるので、珍しいことではないと思われるかもしれない。しかし、韓国の場合は何かにつけて大袈裟となる。
例えば、韓国では政府や地方政府に払う税金もアプリで支払う場合、マイレージとしてポイントがたまる。税金を多く払えば払うほど、次に税金を払う時にマイレージ分を差し引いてくれる仕組みとなっている。
なぜ、税金にもこうした制度が必要なのか首をかしげたくなる。なぜと言って、マイレージのために税金を多く払うのは御免だからだ。
このようにポイントを使って買い物をすることが当たり前になると、サービスもエスカレートしていった。
今から3年前に斬新なビジネスモデルを掲げた会社が登場した。
マージプラス(Mergeplus)というスタートアップは、2018年「商品券発券業」として事業登録してサービスを始めた。
「マージポイント」というアプリをダウンロードして現金をチャージすると、全国の加盟店で20%割引した価格で商品を買うことができるという画期的なものであった。
元来、商品券や金券でも割引がある。しかし、せいぜい3~5%ほどだったり、1社でしか使えなかったり上限額が決まっていたりと、何かと限定事項がつきものである。
売り上げ拡大によって割り引いた分以上の収益が生まれるからである。
ところが、「マージポイント」の割引率は20%もあるうえに、全国2万以上の加盟店で限定なしで使用することができる。
こうなると、割引に敏感な主婦を中心に利用者が一気に拡大した。