韓国では何かというとデモが実施される。写真は福島第一原発の汚染水処理で海洋放出に抗議するデモの様子(写真:Lee Jae-Won/アフロ)

(羽田真代:在韓ビジネスライター)

 今から15年前、フジテレビ系列で放送されたテレビドラマ「結婚できない男」が話題となった。偏屈で独善的な阿部寛氏が演じる40歳の主人公が1人の女性との出会いを契機に恋愛、そして結婚を模索するまでの日常を面白おかしく描いたドラマで、第2シリーズまで放映された。

 第1シリーズのリメイク版は2009年に韓国のKBSでも放送されている。韓国で放映されてから12年が経過した今年の9月、今度は現実に「結婚できない女」たちが登場した。この女性たちは政府の政策のせいで自身らが結婚できないと、活発にデモまで行っている。

 9月15日、ソウル市内の路上駐車スペースに赤いリボンと風船をつけたウエディングカーが22台も駐車された。車の間には白いワンピースを身にまとって、ポスターやブーケを持った女性らが立っている。

 この“ウエディングカーデモ”を開いたのは「全国新婚夫婦連合会」という市民団体だ。この団体はこれまでに“トラックデモ”“ファックスデモ”“謹弔花輪デモ”など奇想天外なデモを次々に実施している。

 団体の主張は、「結婚式の招待客人数を制限する新型コロナウイルス防疫指針を変更すべきだ」「仕事をしながら結婚準備までして忙しいのに、このようなデモを開催しなければならない理由を考えてほしい」というものだ。