(山根一眞:ノンフィクション作家)
東京オリンピックが会期を終えて5日後、8月13日から数日間、日本は線状降水帯による大雨に見舞われ続けた。
気象庁はこんな発表を続けていた。
・2021年8月13日(金)
広島県広島市に大雨特別警報
これまでに経験したことのないような大雨
・2021年8月14日(土)
佐賀県、長崎県、福岡県、広島県広島市に大雨特別警報
これまでに経験したことのないような大雨
私はこれまで取材や約1000回におよぶ講演で、全国500を超える市町村を訪ねてきた。そのため、海外も含め今日まで交流を続けてきた方が少なくない。激甚災害地で会い親しくなった被災者も多い。また、山根事務所に「寄宿」していた若いジャーナリストやカメラマン、研究者たちは、後、全国津々浦々で活動を続けている。災害時には彼らが貴重な現地情報を伝えてくれるが、今回、大雨特別警報が出た広島市在住の研究者(匿名希望のため「Aさん」とする)と8月14日午後2時からリモートで大雨について情報交換を行った。