生後4、5カ月に見える幼犬が、朝市の活気を楽しんでいるようでした。飼い主さんに、「足がしっかりとして大きいから、大きく育つのが楽しみですね」と話すと、「お母さんはそれほど大きな犬ではないの。お父さんはどこの犬か知らないけど大きな犬なのかもね」と笑っていました。

 別の日は、シマシマ猫によく出会う日でした。

 この猫は、旧市街の目抜き通りにある旅行代理店に出入りしていました。近所のおばあさんの飼い猫で、毎日“出勤”してくるのだそうです。

 旅行代理店の人に話を聞きました。「ここではティガって呼んでいるわ。本名は何かしらね? おやつをあげるわけでもないのに毎日来るから、このオフィスが好きなのね。休日にたまたま通りかかったら、ティガがここでドアが開くのを待っていたの。猫には定休日がわからないからね。そのことを飼い主のおばあさんに話したら、休日には猫を迎えに来ているって」。なんとも微笑ましいエピソードを聞くことができました。

 寺院の裏門へと続く路地です。寝ていた場所が日向から日陰になってしまい、起きたところ。「さて、これから何をしよう」と考えているような表情でした。

 こちらは赤トラ猫。暗いところでも赤トラ猫は目立ちます。おばあさんといっしょにいました。