2月26日、マンダレーでは、スー・チー氏の解放などを求めて医学生らがデモ活動を行っていた(写真:AP/アフロ)

 2月1日に軍がクーデターで民主政権を打倒、実権を掌握し、各地で市民や公務員による「反軍デモ」が続いているミャンマーで、26日、市民による「反軍デモ」を取材していたフリーランスの日本人記者が治安当局によって一時身柄を拘束される事件が起きた。

 中心都市ヤンゴンからの複数の情報によると26日、市内サンチャウン地区で市民によるデモを取材していたヤンゴン在住の日本人ジャーナリスト北角裕樹さんが治安当局に身柄を拘束されたが、同日夕方、釈放されたという。

外国人ジャーナリストまで拘束するほど状況は悪化

 ミャンマーのメディア「Mizzima」が撮影した治安当局による拘束の様子を撮影したという写真には、ナップサックを背負った北角さんとみられる人物が左右を治安当局とみられる制服姿の人に腕を取られ、周囲を囲まれながら連行される後ろ姿の様子が写っている。

ミャンマーのメディア「Mizzima」が撮影した北角裕樹さんと見られる男性が拘束される様子(Mizzimaのフェイスブックより)

 第一報があった直後、北角さんと親しいというヤンゴン在住の日本人は「写真をみて北角さんと思い、彼の携帯電話に連絡しているが一切応答がないのでまず彼に間違いないだろう」と話していた。