専用の敷物を与えられていることからも、こちらの三毛は大切にされていることがわかります。

「毛並みがとても素敵だと思います。三毛だということに何か特別な思いはありますか」と家の人に聞いてみました。「ありがとう。毛並みが素敵ということに異議はないよ。でも、この猫のよいところは、柄じゃない。インディペンデントなところが最も気に入っているんだ」と、初老の男性は微笑みながら話してくれました。

 この三毛に対しては、インディペンデント(自立した)を「自尊心を持つ」と訳したいと思いました。この写真を見返すと、ますますそれがぴったりな気がしてきました。

ハバナは北の海(メキシコ湾)に面しているが、トリニダー(赤色のマーカー)は南のカリブ海に面している。画像上部にあるのは米国フロリダのキーウェスト、ハバナから結構近い(Googleマップ)
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 ハバナからトリニダーまではおよそ300km。バスは途中、数カ所の町を経由するので6時間ぐらいかかります。高速道路を使いタクシーなどで直行すれば、3時間ほどで到着できます。

 トリニダー旧市街も、ハバナと同じく、世界遺産に登録されています。町並みと建造物そのものが、まるでテーマパークのような歴史博物館だと言われるほど、500年前の建設当時の様子が残っています。住宅をカラフルな色で塗装したのは、砂糖取引で財をなした人々が、羽振りのよさを誇示したいためだったとも伝えられています。

 小学校の近くに綿菓子屋さんが来ていました。1週間に一度訪れる綿菓子屋さんを、どの地域の子どもたちも心待ちにしているそうです。