専用の敷物を与えられていることからも、こちらの三毛は大切にされていることがわかります。
「毛並みがとても素敵だと思います。三毛だということに何か特別な思いはありますか」と家の人に聞いてみました。「ありがとう。毛並みが素敵ということに異議はないよ。でも、この猫のよいところは、柄じゃない。インディペンデントなところが最も気に入っているんだ」と、初老の男性は微笑みながら話してくれました。
この三毛に対しては、インディペンデント(自立した)を「自尊心を持つ」と訳したいと思いました。この写真を見返すと、ますますそれがぴったりな気がしてきました。
ハバナからトリニダーまではおよそ300km。バスは途中、数カ所の町を経由するので6時間ぐらいかかります。高速道路を使いタクシーなどで直行すれば、3時間ほどで到着できます。
トリニダー旧市街も、ハバナと同じく、世界遺産に登録されています。町並みと建造物そのものが、まるでテーマパークのような歴史博物館だと言われるほど、500年前の建設当時の様子が残っています。住宅をカラフルな色で塗装したのは、砂糖取引で財をなした人々が、羽振りのよさを誇示したいためだったとも伝えられています。
小学校の近くに綿菓子屋さんが来ていました。1週間に一度訪れる綿菓子屋さんを、どの地域の子どもたちも心待ちにしているそうです。