城塞の上へと続く階段に、猫が寝そべっていました。「ここはよく日の当たる、とっておきの場所なんだ」と、自慢するように体をくねらせていました。

 この荘厳な建物は、「ロドス騎士団グランドマスターの宮殿」です。見上げていると、猫が現れて、キリッとポーズを決めました。猫はしばらく顔を洗っていたのですが、ふとある1点を食い入るように見つめはじめました。振り返ると、小さな食料品店の店先に子猫がいました。

「子猫には、日光浴が必要なんだ。でも直射日光は避けたいから、椅子の置き場所には工夫しているよ」と、食料品店のオーナーさん。

 ロドス島に行くときは、ロドス旧市街に宿を取ることをお勧めします。数軒だけあるホテルもいいですが、民家を改装した貸し部屋に泊まるのがいいでしょう。ブティック、アパートメント、スタジオ、アトリエ、ペンションなどの名前がついているところは、いわゆる民泊の貸し部屋です。今回わたしは、小さなキッチンのついたスタジオに泊まりました。

 昼過ぎに休憩しようと部屋に戻ると、清掃中で、換気のためにドアが開いていました。すると、部屋の奥から猫が出てきたではありませんか! 君は、わたしの部屋で何をしていたのですか? この猫は、次の日も遊びにきてくれました。