アッパーバラッカガーデンのすぐ近くで、器用に植木鉢で用を足している猫がいました。この顔に見覚えがある気がしたのですが、なにしろ赤トラ猫は多いので、人違いならぬ猫違いかもしれません。

 ところが、背中に逆毛が生えているのを発見。「あっ! 間違いない」と電撃が走ったのでした。5年前に会った、あの猫ではないですか。感慨ひとしおです。

 前回の記事を読んでいただいた方、この猫を覚えていますか? 背中の逆毛に注目。

 このような逆毛の猫は、世界的にも珍しく、マルタでもほかに見たことがありません。同じ猫に間違いありません。

マルタ共和国は地中海にある島(Googleマップ)
拡大画像表示

 マルタ共和国の首都バレッタは、街全体が世界遺産に登録されています。1565年から6年の歳月をかけて建築された都市は、マルタ騎士団長の指揮のもと難攻不落の街として設計されました。半島の地形を生かして城壁が築かれ、街全体が要塞となっています。バレッタという都市名は、騎士団長ジャン・パリゾ・ド・ラ・バレットに由来します。

※マルタへの行き方
 日本からマルタ国際空港への直行便はなく、乗り換えが必要です。最短航路は、羽田からイスタンブール(トルコ)乗り継ぎで17時間40分。フランクフルト(ドイツ)乗り継ぎだと18時間30分。このほかヨーロッパ主要都市と結ばれています。

 マルタ島の北およそ80kmに位置するイタリア・シシリー島とフェリーで結ばれています。南部のポッツァッロ-バレッタ間は1時間40分。シシリー島東部の中心都市カターニア-バレッタ間は4時間15分です。

 バレッタの建物は、マルタ石(ライムストーン)と呼ばれる石灰石でできています。光の当たり方によって、砂のような色や淡い褐色など表情を変え、「蜂蜜色の街」とも表現されています。