一般NISAでは個別株への投資比率が高い
次に、商品別買付額についてみていきます。一般NISAとつみたてNISAでは、購入できる商品が異なります。そのため一概に比較するのは難しいのですが、商品別買付額の比率にそれぞれのNISAを利用している人の特徴がでています。
一般NISA | 公募株式投資信託、上場株式、ETF、REIT |
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つみたてNISA | 投資信託のうち、金融庁が対象商品として認めた インデックス型投信 157本、アクティブ運用投信等 18本、ETF 7本 計182本(2020年6月29日現在) |
一般NISAの商品別買付額の比率は、投資信託55.7%、上場株式41.5%、ETF 1.8%、REIT 1.0%です。
一般NISAの商品別買付額比率
金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査(2020年3月末時点)」を基にMonJa編集部作成
金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査(2020年3月末時点)」を基にMonJa編集部作成
つみたてNISAの商品別買付額の比率は、インデックス投信75.5%、アクティブ運用投信等15.1%、ETF0.02%になります。
つみたてNISAの商品別買付額比率
※「不明」は、一部の調査対象金融機関において投資信託の商品別の計数を取得できなかったもの
金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査(2020年3月末時点)」を基にMonJa編集部作成
※「不明」は、一部の調査対象金融機関において投資信託の商品別の計数を取得できなかったもの
金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査(2020年3月末時点)」を基にMonJa編集部作成
NISAといえば投資信託を活用して長期の資産形成を図るイメージがありますが、一般NISAでは個別の上場株式への投資比率が高くなっています。上場株式に投資するには、証券会社にNISA口座を作る必要があります。一般NISAは投資経験のある方も多く利用されているかと思われます。
また、一般NISA、つみたてNISAとも運用コストが公募株式投資信託に比べ安い傾向にあるETFの人気がないのは意外な結果でした。
ただし、一般NISAの直近3カ月の商品買付額の増加率では、全体が7.2%増に対してETFは15.9%増ともっとも高い伸び率を示しました。これは、直近3カ月の年代別増加率で20歳代が最も高かった影響かもしれません。
つみたてNISAの直近3カ月の買付額の増加率は、全体で25.5%増、インデックス投信28.2%増、アクティブ運用投信等17.6%増、ETF 17.2%増でした。こちらも、商品別買付額の比率に比べ高い伸びを示しています。ETFの認知が進んでいるのかもしれません。