2020年4月以降、新型コロナウイルス感染症の流行抑え込みに比較的成功していた韓国でも8月半ば以降、新規感染者が急増してきた。
新型コロナの流行はさらに長期化することが必至だが、こうした中で韓国企業はどう対応しているのか?
2020年4~6月決算では、企業の業績の「明暗」がはっきり出ている。
韓国取引所と韓国上場会社協議会は2020年8月20日、12月決算の上場企業690社の4~6月の決算を集計して発表した。
サムスン電子を除外すると35%減益
連結売上高の合計額は449兆5000億ウォン(1円=11ウォン)で前年同期比12.05%減、営業利益は23兆2000億ウォンで同16.87%減だった。
2020年1~6月の上半期を通した業績を見ると、売上高は943兆2240億ウォンで前年同期比5.78%減、営業利益は42兆6534億ウォンで同24.18%だった。
売上高比率が全上場企業の11%を占めるサムスン電子を除外した場合、上半期の売上高合計は835兆ウォンで同6.46%減、営業利益は同35.38%減となった。
韓国企業の業績は、世界的な景気後退や過去数年好調だった化学業界での市況悪化などで2019年後半から失速していた。
上半期はこれに新型コロナの影響が加わり、かなりの減益となってしまった。その中でも、個別企業によってかなりの差が出ていることが明らかになった。
4~6月の連結営業利益上記業の顔ぶれを見てみよう。