(山田 珠世:上海在住コラムニスト)
7月中旬、筆者の中国人の友人が、普段生活している香港から飛行機で上海に帰ってきた。その頃、上海入りした人は誰もが指定された施設での2週間の隔離生活を義務付けられていたが、友人は高校生の娘連れということで在宅での隔離が認められた。
上海に到着した際に空港で行った手続き、自宅までの道のり、そして自宅で過ごした2週間の隔離生活の様子を、本人にリポートしてもらった。
空港到着後はQRコードで入国登記
香港国際空港から、上海浦東国際空港行きの便に搭乗すると、まず乗客に「上海訪問者への通知書」が手渡された。通知書には、健康状況に関する情報の記入、自宅が所在する社区(コミュニティー)の居民委員会またはホテルへの届出、毎日の検温、そして在宅またはホテルでの集中隔離実施を求める内容が記されていた。
私たちは午後1時過ぎに上海浦東国際空港に到着した。飛行機の中で40分ほど待たされ、飛行機を降りる際には、QRコードが表示されたプラスチックカードをスマートフォンでスキャンするよう促された。出入国管理統計に必要な登記らしい。