米アップルのスマートフォン「iPhone」の中国販売が回復してきたと、米CNBCが香港の調査会社カウンターポイント・テクノロジー・マーケットリサーチのレポートを基に報じた。
4~6月は225%増の1300万台に
それによると、「セルスルー」と呼ぶ、アップルから小売店に販売されたiPhoneの台数は、今年4~6月に740万台となり、前年同期から32%増加した。
中国スマートフォン市場におけるメーカー別販売台数の上位5社は、1位から中国・華為技術(ファーウェイ)、中国vivo(ビボ)、中国OPPO(オッポ)、アップル、中国・小米(シャオミ)の順。
このうち首位のファーウェイの4~6月の販売台数は3660万台と、アップルの約5倍だった。だが、その前年同期比伸び率は14%増にとどまった。
また、ビボ、オッポ、シャオミの3社はいずれも台数を大幅に減らした。同四半期の中国市場全体のスマートフォン販売台数は同17%減と、2桁減を記録している(カウンターポイントのレポート)。こうした中、iPhoneの販売台数は世界最大のスマートフォン市場で堅調に推移しているという。
一方、中国の調査会社CINNOリサーチは、小売店から消費者に販売されたiPhoneの台数を報告している。これによると、今年4~6月は前年同期比62%増の1300万台となった。これを1~3月と比べると225%増(3倍超)になるという。