米アマゾン・ドット・コムが、米国の食品スーパーにレジ精算が不要になるショッピングカートを導入すると、米CNBCなどが報じている。
商品をカートに入れて自動精算
「ダッシュカート(Dash Cart)」と呼ぶこのショッピングカートには複数のカメラとセンサー、そしてディスプレーなどが組み込まれている。顧客は入店後、スマートフォンの専用アプリでQRコードを表示し、カートのリーダーに読み取らせると利用できるようになる。
商品を店の棚から取って、カートにセットしたショッピングバッグに入れる。ディスプレーには合計金額が都度、表示されるという。また、フルーツなどのバーコードの付いていない商品の場合、商品棚に表示してある4桁の数字をディスプレーで入力し、品物をショッピングバッグに入れる。すると自動で重さを計測し、金額を表示する。
買いたい物を入れ終わったら、専用レーンを通ってカートを元の場所に戻す。これで、クレジットカード情報が登録されたアマゾンアカウントで自動精算される。あとはショッピングバッグを取り出して店から出るだけ。レシートは電子メールで送られてくるという。
このシステムは、ロサンゼルス市ウッドランドヒルズに2020年内にオープンする予定の店舗に導入するとCNBCは報じている。アマゾンは、新型コロナウイルス感染拡大によるEC(電子商取引)需要の急増に対応するため、このウッドランドヒルズの店舗を食料品のオンライン配送専用の拠点として開設したが、これが新たなレジレス店舗としてオープンするのだという。
レジレスのコンビニ「Amazon Go」26店に
「Dash Cart」は、2018年1月にワシントン州シアトルの本社屋1階で1号店を正式オープンしたレジレスのコンビニエンスストア「Amazon Go」と同様の「Just Walk Out」と呼ぶ技術をベースに開発したという。