マスクを着けずに出歩く姿もちらほら(中国・上海で5月末に筆者撮影)

(花園 祐:中国在住ジャーナリスト)

 新型コロナウイルスの感染者増加数の鈍化に伴い、日本政府は5月25日、5都道県で発令していた緊急事態宣言を解除しました。感染者数の増加がピークアウトを迎えて安堵の声が聞こえる一方、緊急事態宣言の解除によって人出が再び増加し感染が再び広がるのではないかと、第2波の発生が懸念されています。

 そうした懸念が先立つからか、このところ日本の友人らから「中国ではどのような第2波対策を行っているのか?」という質問をよく受けます。特にフィットネスジムなど、これまで営業が制限されてきたいわゆる「3密施設」の現状と感染対策についてよく聞かれます。

 そこで今回は、ピークアウト後の中国でどのような制限が緩和され、逆にどういった制限が継続しているかについて紹介したいと思います。