睡眠時間と死亡率を考えることはナンセンス
つまり、平日の睡眠時間だと、土日に少し多めに寝ないと疲れがとれないという場合は、2つの睡眠時間の中間のどこかが適切なラインになるでしょう。
最適な睡眠時間を考えるのであれば、平日、土日に関わらず、だいたいこれぐらい寝ていれば日中の集中力や生産性が落ちることがないというラインを把握すれば、それで充分です。「この睡眠時間で自分の死亡率がミニマムになるかどうか」を思い悩むのはナンセンスでしょう。
また、加齢とともに睡眠時間が短くなることにも留意しましょう。
よく「若いときにはもっと寝ていたから、今は睡眠不足なのだ」と思い込んでいる人がいますが、必ずしもそうではないということです。
「私の睡眠時間はこうだ」と決めつけずに、その時々で快適に過ごせればそれでいいのです。
【参考文献】
(1)『健康づくりのための睡眠指針2014』厚生労働省
(2) Tamakoshi A et al. Self-reported sleep duration as a predictor of all-cause mortality: results from the JACC study, Japan. Sleep. 2004;27:51-4.