3軒のカフェとレストランが向かい合って並んでいる通り。開放された中庭のような空間は猫たちの遊び場になっていました。

 キャットフードを十分にもらっているので、カフェに来ても、食べ物をねだることはありません。猫同士で好き勝手に遊んでいるのです。

 レンタバイクも扱っている不動産屋さんでは、出勤時に猫にごはんをあげることが日課となっているそうです。「ブドヴァに猫がたくさんいるのは、何か理由があるのですか?」と、聞いてみました。

「確かなことは知らないけど、ブドヴァ旧市街の地下は、ずっと昔海だったところがあるらしくて、今でも突然地面から水が湧くことがあるの。そのせいか、城塞の中にはタガメやフナムシ、ゲジゲジなどがよく出てくるのよ。そういうのって、むちゃくちゃ気持ち悪いじゃない? 猫は、人の目につく前になんとかしてくれるし、そういう生物も猫を警戒して出てこない。猫がいなかったら、ここでの生活なんて考えられないわ。だから、猫は大切なのよ」。

 確かに、タガメをおもちゃにしている猫に遭遇し、写真も撮りました。でも、その写真をご覧いただくのは控えておきますね。

 不動屋さんにご飯をもらっている赤トラとミケです。