ブドヴァ旧市街は、アドリア海に突き出した小さな岬にあり、城塞で囲まれています。10本ほどの路地が交差しているだけのとても小さな町で、自動車はもちろんのことバイクも通れません。最も長い道でも200メートル足らずですから、自転車に乗る人もいませんでした。

 回廊になっている城壁の上から町を見たところです。

 こんな素敵な町なのに、世界遺産には登録されていないの?と思うかもしれません。それは、現在の建物のほとんどが復元されたものだからです。1979年に起きた地震で壊滅的な被害を受け、多くの建物が倒壊しました。ベネツィア共和国に支配されていた時代(15世紀〜19世紀初頭にかけて)に起源を持つ建造物は、8年の歳月をかけて元どおりに復元されました。

 旧市街の中心地には、商店とカフェがちらほらと。

 路地では、猫だけでなく犬ものんびりと佇んでいました。