そろそろシエスタの時間です。猫たちも日陰の涼しい場所でお昼寝します。
ベラビスタ広場には地下水をくみ上げている泉の塔があり、若い女性たちが一所懸命に手を洗っていました。ここで手を洗えば、良縁に恵まれる、よい出会いがあると信じられているそうです。旅行客と思われるカップルの女性が手を洗ったことを彼氏は面白くなかったのでしょう。二人の仲がちょっと険悪な感じになっていました。
そのとき、1匹の猫が彼女の足下に駆け寄ったのです。「ほら、さっそくいい出会いに恵まれたよ!」。すると、彼氏の表情もほころんで、彼女と猫をスマホで撮影していました。猫、グッジョブ。
モンテネグロの猫を取り上げるのは2回目です。以前にコトルの猫たちをご紹介した記事はもうご覧いただいたでしょうか。
世界遺産でのロケ、猫も映画のエキストラ?
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/55829
「黒い山の黒猫」と町を救った猫伝説
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/55830
きょうはコトルからバスで西方向、アドリア海に近いヘルツェグノヴィに向かいます。
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コトルから、入り組んだコトル湾に沿ってバスは進みます。湖のように静かな海を眺めながら、1時間でヘルツェグノヴィに到着しました。
オリェン山の麓に位置するヘルツェグノヴィの旧市街は、急な斜面に張り付くように家が立ち並んでいます。高低差がある、立体的な街並みです。道のほとんどが坂か階段で、ところどころから顔を覗かせるコトル湾を見ることができます。