旧市街には植物がとても多く、生き生きとした姿が目に飛び込んでくるので、路地を歩いているだけで気分がよくなってきます。

 腰の高さの塀の上、木陰で猫が涼んでいました。

 猫に話しかけていると、「くう〜ん」と小さな声がしました。振り向けば、優しい瞳をした犬が、シッポをふってこちらをじっと見ています。自分にも注目してほしいという顔をして何度も目をつぶり、手(前足)招きをしたので、頭を撫でてやりました。

 街のメインストリートですが、シエスタの時間なので人影もまばらです。

 シエスタの時間は、とても静かなので、音を立てないように気を使いながらゆっくりと散策しました。そういえばさっきの犬が小さな声で鳴いたのは、犬なりに気を使ってのことだったのかもしれません。