4月7日、私の大学での遠隔講義初日でした。まさにゼミナールを進めている最中の夕刻、官邸から「緊急事態宣言」が出されました。
発効は翌4月8日からとなり、日本全国は戦後初めて、意図的・政策的な「人工不況」の状況を迎えたことになります。
「戦後初めて」という表現は、第2次世界大戦が終結して以降初めてということで、つまり、前回このような経済統制があったのは「太平洋戦争中の戦時統制経済」であった。
「コロナ対策」は欧州では完全に「戦時体制」と位置づけられ、政府も市民も「外出禁止」の徹底など、まさに「戦争」への対策取り組みそのものが取られています。
そんななか日本では、「緊急事態宣言」が発効した翌日、現職の国会議員が性風俗店に通っていた事実が明らかになり、内外の注目を集めています。
まあ、明らかな問題行動ですが、コレの一体何が問題であるかをつぶさに検討してみましょう。
国会議員として3重苦
本稿は、個人に対する攻撃のようなことを一切念頭においていませんので、この国会議員がどの政党に属するといったこと、固有名詞なども一切本稿には記しません。
唯一、衆議院に議席をもつ男性ということだけ、本稿では確認しておきます。
というより、与党であれ野党であれ、似たような行動をとるものがあるとすれば、論外、問題外であって、ただ単に言語道断と言うしかありません。
議員自身が、事実であると認めているとのことですので、以下、その前提で検討してみます。