アマゾンの配達車両(写真:ロイター/アフロ)

 米アマゾン・ドット・コムが他の事業者向けに提供している配送サービスを一時停止すると、米ウォールストリート・ジャーナルなどの米メディアが報じた。

物流資源を自社サービスに集中

 新型コロナウイルスの感染拡大によるeコマースの需要急増で、アマゾンの配送ドライバーやトラックなどに余裕がなくなっているからだという。しばらくはこれらの物流資源を自社のサービスに集中させるという。

 アマゾンは先ごろ、米国の物流施設や配送ネットワークで、新たに10万人を雇用すると明らかにした。この時期の労働需要が前例のないものになっているという。米国やカナダ、欧州で4月末まで時間給労働者の給与を引き上げることも明らかにしている。

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 ウォールストリート・ジャーナルは、アマゾンがこのサービスを今年6月から一時停止する旨を顧客に通知したと伝えている。「御社のビジネスへの変更になりますが、軽率な判断ではないことをご理解ください。影響を最小限にとどめるため、サービス停止まで数週間の猶予を設けました」と説明しているという。

物流大手と直接競合するサービス

 これは、「アマゾン・シッピング(Amazon Shipping)」というサービス。2018年2月に開始した当時、「Shipping with Amazon(SWA)」と呼んでいたもので、小売業者から荷物を集荷し、消費者に配達している。