連日、大統領自身がブリーフィング
新型コロナウイルス感染拡大を前に右往左往するドナルド・トランプ米大統領。
連日のようにホワイトハウス会見室で自ら感染状況をブリーフィングし、泥縄式としかいいようのない緊急対策を読み上げている。
左右には米疾病対策センター(CDC)のアン・シュチャット首席局次長(医学博士)や米国立アレルギー・感染症病研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長(医学博士)を従えて書いたメモを読む。
せっかく新型コロナウイルス感染対策チームの最高責任者に選んだマイク・ペンス副大統領は最初から最後まで無言で横に立っているだけだ。
ところが23日のブリーフィングにはファウチ博士の姿はなかった。
当初から新型ウイルスを矮小化し、国家非常事態宣言を出した後もできるだけ早期に解除したいトランプ大統領にとって、慎重論を繰り返すファウチ博士は目障りになり、「排除した」という憶測がワシントンでは流れている。
ホワイトハウス詰めベテラン記者は筆者にこう囁いた。