羽田空港の到着した大韓航空機(写真:Penta Press/アフロ)

 韓国も新型コロナウィルスCOVID-19の感染抑え込みに必死だが、感染者の増加に歯止めがかからない。

 経済への影響に対する懸念も高まっている。

 すでに直撃を受けているのが航空業界だ。全社が赤字に転落した。しかも、こんな時に新規参入3社が加わり、11社体制に。需要蒸発で再編は待ったなしだ。

「タイムセール 仁川→大阪片道6000ウォン(1円=11ウォン)」

 韓国では、最近、航空券の涙の格安セールが相次いでいる。韓国メディアによると、ネット販売で、LCC(格安航空会社)を中心に、昼食代並みの前代未聞の「涙の特価販売」が相次いでいる。

「涙の特価販売」と全役員辞表

 筆者が、ネット販売を検索してみても、日本への往復料金が10万ウォンを切る航空券を簡単に検索できる。

「比較的搭乗率が高い羽田~金浦便でも予約率が2割という便が続出している」

 大手航空会社の幹部はこう話す。

 日本航空も2020年2月18日、1日3便就航している羽田~金浦便について3月1日から一部減便を発表した。

「全役員が一括して辞表を出すことにする」

 2020年2月18日、大手のアシアナ航空の社長は、こう発表した。