実際、韓国の保健福祉省側は「中国以外の第三国を通じ、国内にウイルスが流入する流れを防ぐために旅行を自粛してほしい」と国民に強い呼びかけを行っている。韓国国内でのウイルス蔓延に歯止めをかけるため同国政府は批判も覚悟の上で、あの手この手を駆使しながら水際作戦を展開しているというわけだ。

東京五輪を「放射能五輪」

 しかしながら韓国側は国内における新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ目的だけではなく、この渡航自粛までも強引に「反日政策」へ結び付けようとしている。開幕まで半年を切った東京五輪を失敗、あるいは中止に追い込もうと文在寅大統領を筆頭とする韓国政府は深謀遠慮をめぐらせているというから恐ろしい。

 事情通は次のように明かす。

「通常の渡航自粛要請ではないが、いくら対策本部からの呼びかけであろうとも『日本への海外旅行は好ましくない』とする見解を韓国政府としては自国民に植え付けることができたことには変わりない。

 昨年のような目立った対日姿勢は年末の日韓首脳会談以降、鳴りを潜めざるを得ない状況となっているものの、やはり文大統領のバックボーンとしてあるのは“日本潰し”と、そして“日本憎し”だ。新型コロナウイルスの対策が後手となっていることを露呈した日本に対し、ヒザを叩きながら渡航自粛のさらなる追い打ちをかけることに成功した文政権としては笑いが止まらないだろう。韓国人観光客の大幅減というダメージを与え、その先の東京五輪開催もグラつかせようと目論んでいるからだ。

 この渡航自粛の呼びかけによって憎悪対象の日本に深刻な風評被害を及ぼすシナリオは、韓国政府の専門機関の間でシミュレーション済み。パンデミックの中で五輪を強行しようとする危険な国・日本にはできることならば行きたくない——。そのように不安がる東京五輪・韓国代表のアスリートたちや、そして現地・日本で大会を観戦予定の韓国人も続々と増えていると聞く。

 こうしたムードが韓国発で世界的にも広がっていけば、中国とは距離的に近い日本で五輪開催を強行するなど自殺行為にもつながりかねない愚行だと批判も高まっていくかもしれない。そうなると何かとバッシングを恐れ、人一倍に体裁や面子を気にするIOC(国際オリンピック委員会)のトーマス・バッハ会長からすれば看過するわけにもいかなくなるだろう。真剣に東京五輪の開催は延期なのか、あるいは中止の道も模索しなければならないのか。必然的にそうなってくるはずだ」