米大統領選がいよいよ本格的に幕を明ける。(本文敬称略)
共和党は現職大統領のドナルド・トランプの再選で党内がまとまっているいるが、民主党は混戦のままだ。
その中でいま浮上してきているのが、バーモント州上院議員のバーニー・サンダーズである。
全米レベルでは今でも前副大統領のジョー・バイデンがほとんどの世論調査でトップにきているが、2月3日のアイオワ州党員集会(コーカス)と同11日のニューハンプシャー予備選に限ると、サンダーズが首位にきている世論調査結果が多い。
民主社会主義者を名乗る同氏が混戦の中から抜け出すのだろうか。
トランプもサンダーズの勢いに驚きを隠さない。1月13日のツイッターでこう発言している。
「ワオ! バーニー・サンダーズが世論調査で上がってきている。『何もしない政党』の他候補にくらべるといい感じだ。これが何を意味するのか見届けたい」
そしてサンダーズの支持率が高止まりした1月24日にはこう記した。
「アホなバーニーが民主党予備選をリードしている。でも民主党は決して彼を勝たせるようなことはしないはずだ!」
トランプの指摘はある意味で的を射ている。