(5)無責任

 責任を取るのは難しいですね。上司のせいじゃないかもしれません。でも、それが上司の役割です。クビを切られるほどの責任を取る場面は少ないはずです。日常業務のことなら、「部下のミスは自分の責任」と怖くても宣言してしまいましょう。それが上司の仕事だと割り切りましょう。そのちょっとした勇気が、あなたの上司からも部下からも、あなたへの評価に結びつきます。

(6)時間にルーズ 

 すべての約束を守ることができれば、それに越したことはありません。しかし、いつ何が起きるかわかりませんし、いつも約束を守れるものでもないでしょう。でも1つだけ言いたいのは、時間だけは守りましょうということです。「あの人は時間にうるさい」というのは悪い評価ではありません。「きっちりしている(ところもある)」ということになります。ひょっとするとビジネスで一番大切なことかもしれません。出勤時間から始まり、ミーティング開始時間、アポイントでの訪問時間、そして締め切り、納期など、時間に関してだけはしっかり守ることが(他は多少だらしなくても)、一定の信頼を得る要素です。

※   ※   ※

 いかがでしょうか。上司として最低限これだけは気をつけよう、という項目を挙げてみました。

 まずは「罪じゃない上司」を目指しましょう。これだけでも、平和に過ごすことができます。ひょっとしたらあなたの「よいところ」がより評価されるようになるかもしれません。

(つづく)