2017年に日本で発売された「iPhone8」 (写真:Abaca/アフロ)

普及モデルの新型機「iPhone SE2」

 米CNBCは先ごろ、アップルが来年(2020年)の1~3月期にiPhone普及モデルの新型機「SE2」を発売すると報じた。

 アップル製品の市場動向やサプライチェーン情報に詳しい、中国TFインターナショナル証券の著名アナリスト、ミンチー・クオ氏が予測したものだ。

 それによると、SE2の本体にはiPhone 8に似たデザインを採用し、プロセッサーは今年9月に発売したiPhone 11と同じ「A13」を搭載するという。

 アップルが2014年と2015年に発売した6シリーズを今も利用している人は世界に1億人以上いるとみられる。だが、6シリーズは最新OS(基本ソフト)の「iOS 13」に対応していない。

 このタイミングで最新の廉価モデルを市場投入すれば、これら利用者の需要を喚起できるとクオ氏は予測している。また、アップルが最近力を入れている音楽や動画、ゲーム、電子雑誌などのサブスクリプションサービスの売り上げも伸びると予測している。

AR用眼鏡型ウエアラブルと次期iPhone

 アップルは、こうしてハードウエアの新製品を続々市場投入するようだ。クオ氏の最新レポート(中国語)によると、アップルは来年1~3月期にタブレット端末「iPad Pro」の新型機を発売する見通し。また、4~6月期にはノートパソコン「MacBook」の新型機と、拡張現実(AR)用の眼鏡型ウエアラブル端末を発売すると予測している。