グーグル・グラス、15日に米国で限定販売

独ベルリン(Berlin)で行われた「NEXT Berlin」カンファレンスで、米グーグル(Google)の眼鏡型ウェアラブル情報端末「グーグル・グラス(Google Glass)」を試す来場者(2013年4月24日撮影、資料写真)。(c)AFP/OLE SPATA 〔AFPBB News

 かつてスマートフォンのあとに来る次世代の情報端末として期待されたメガネ型ウエアラブル機器。それらは、「スマートグラス」とも呼ばれ、米グーグルの「Google Glass」をはじめとする製品に注目が集まっていた。

 しかし、プライバシー侵害などの問題が取り沙汰された後、グーグルは2015年に開発の中止を決定。それから4年、今では、スマートグラスが海外メディアなどで大きく取り上げられるようなことはなくなった。

製造、物流、医療の現場で導入

 だが、ここ最近のスマートグラスは、新たな市場である産業部門に活路を見いだし、一定の成功を収めていると米国の市場調査会社eマーケターは報告している。

 eマーケターによると、すでにスマートグラスの導入が始まっている産業分野は、製造業、物流業、医療機関など。

 例えば、米ゼネラル・エレクトリック(GE)や、物流大手のドイツポストDHL、医療機関の米サッター・ヘルスが、スマートグラスを利用し、業務に役立てているという。

 工場などでは、従業員が、作業手順を確認したり、機器の操作説明書を参照したりするといった用途でこうしたデジタルアシスタント機器が不可欠となっている。今の工場は、製造工程がかつてより複雑になっており、情報端末で効率的に作業を進める必要がある。