3月5日から10日まで、ベトナムのホーチミンを訪問した。

 (帰国した翌日に、東日本大震災が発生した。地震でお亡くなりになられた方々に深い追悼の意を表するとともに、被災された皆様、およびご家族、ご関係者の皆様に心からお見舞い申し上げます)

 ベトナム訪問に同行したのは、私の友人でもある1部上場企業の社長である。その友人はかねてベトナムの経済成長に非常に興味を持っており、現地のビジネス視察がベトナム訪問の目的であった。

 私の方は、昨年訪問(2010年6月1~6日)した時と比べて、IT産業がどのように大きく変化したかを視察するのが大きな目的だった(付け加えると、ゴルフをすることと、街の雰囲気を確かめること、という目的もあった)。

 昨年訪問した時は、ハノイから来たシステム会社の社長と話をする機会があった。その社長に限らず、ベトナムのシステム会社の社長は一様に英語を流暢に話す。その社長は、食事の後の2次会(カラオケ)で、ベトナム語を英語に訳して歌ってくれた。もちろん、私に分かるようにである。

 ベトナム人は、とにかくバイタリティーがある。それもそのはず、30歳未満の人口が全体の60%を占めている。現在、ベトナムの総人口は、約8300万人であるが、4980万人ぐらいが30歳以下になる。どの会社を訪問しても、若い人が多い。活気があり、元気な国なのである。

 ベトナムで、システム開発関連の仕事は人気職種の上位を占めている。大卒でIT技術者になると、高い賃金をもらえる。それだけ魅力的な職種なのである。

 以前、日本のIT業界は「3K」(「きつい」「帰れない」「給与が安い」)だけではなく、「休暇が取れない」「化粧が乗らない」「結婚できない」「規則が厳しい」など、いくつもの「K」があるという話をした。そんな日本とは、大きな違いである。