米アマゾン・ドットコムが家庭用ロボットの開発を加速させていると、米ブルームバーグが7月12日に報じた。
ロボットは大人の腰ほどの高さ
シリコンバレーにあるハードウエア研究開発施設「Lab126」で、大人の腰ほどの高さの試作機を製作しているという。複数のカメラを備えるほか、画像認識システムを搭載しており、車輪を使って家の中を移動するロボットだという。
同社が家庭用ロボットを開発しているという報道は2018年4月ごろからあった。その開発プロジェクト名は「ベスタ(ローマ神話に登場する家庭や家族の女神)」。アップルの元幹部であるマックス・ペイリー氏がロボットに搭載されるコンピューター・ビジョン技術の責任者を務めているほか、ロボット工学業界から機械工学の専門家を複数雇い入れていると、ブルームバーグなどが報じていた。
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移動するアレクサ
ロボットの詳細については依然、分かっていない。しかし、事情に詳しい関係者はアマゾンのAIアシスタントサービス「アレクサ(Alexa)」が移動するようなロボットだと推測している。呼びかけに反応し、利用者がいる場所にやって来たり、後に着いてきたりすることが可能という。このため、AIスピーカーのない部屋でもアレクサを利用できると関係者は話している。