誰しも、突然、人生の「まさかの坂」に転がり落ちてしまうことがある。
若い有能な芸人たちが、闇営業を行う仲介者から誘われ、そこに集まった人たちの前で、芸を披露した。
実は、そこは反社会的な人たちの集まりだった。その時、写真を撮られ、最近になって週刊誌に掲載された。
芸人は、悪いことをした意識がないのにもかかわらず、会社を通さない営業だったこともあり、謹慎処分を言い渡された。
中には、もう二度とスポットライトを浴びることがなくなる芸人がいるかもしれない。芸能生活の道を断ち切られ、人生の「まさかの坂」を転がり落ちてしまう。
運が悪かったのか。
このようなことは、芸人ばかりではなく、誰にでも起こりうることだ。
他方、今、成功している人たちの中には、過去を振り返って、「あの時が運命の分かれ道だった、ぎりぎり危機を乗り切った、運よく人に助けられた」と安堵している人もいるだろう。
人生には「まさかの坂」がある。ふとした油断や対策の不備などのために道を踏み外し、「まさか」が起こった時、一瞬にして、その後の人生のすべてを失ってしまうこともあるということだ。