火吹き特技を持つ芸人集結、「火王」大会 湖南・張家界

火吹き特技を持つ芸人集結、「火王」大会 湖南・張家界。輪をめがけて火を吹く挑戦者(2019年1月21日撮影)。(c)CNS/蒋徳先〔AFPBB News

 G20大阪サミットや直後の朝鮮半島情勢の動きなどと無関係に、国内では芸能界「闇営業」問題が引き続き話題になっています。

 だんだん「芸人」たちも口を開くようになり、「直営業は普通にある」「なければ生活できない」 といった本音が聞かれるようになりました。

 そん中で、私が非常に強く違和感を持ったのは「今後は闇営業を禁止しないと、問題は根絶しない」といった発言です。

 先に結論を記してしまうなら「『直営業禁止』などということは現実にはほぼ不可能」であろうと思われることです。

 さらに言うなら「改めるべきは芸能プロダクションの興行ヤクザ体質」ではないかと思われることを、畑違いの音楽業界の例から始めて、具体的に記してみたいと思います。

音楽を例に考えるなら・・・

 私自身の住む業界の例で考えてみます。

 例えば今ここに、音大のピアノ科を出たばかりの若いピアニストの卵がいたとしましょう。彼あるいは彼女が「どこかでピアノを弾いてくれないか?」と頼まれたとします。

 例えば友人の結婚披露宴でもいいし、あるいは生演奏を売りにするホテル・ラウンジや喫茶店で、「何月何日の何時から何時までこんな具合に楽器を弾いてほしい」と言われたとします。

 これを「個人」で受けるのと、事務所を通すのとで、何が違うかを考えてみます。

 個人で受ける、あるいは、ホテル・ラウンジなり喫茶店なりの枠組みと、個人の演奏家がやり取りする場合、謝礼は非常に低廉な金額になります。