トランプ氏、独立記念日に異例の演説 「米国に不可能はない」

米首都ワシントンのリンカーン記念堂前で行われた独立記念日のイベントで、ドナルド・トランプ大統領とメラニア夫人に声援を送る観客(2019年7月4日撮影)。(c)MANDEL NGAN / AFP〔AFPBB News

米民主党大統領候補4人
「中国こそ米国にとっての脅威だ」

 米国にとって「今そこにある最大の脅威」とは何だろう。

 米民主党大統領候補による公開討論会の1日目、司会者が10人の候補者に聞いた。

 4人は「中国こそ最大の脅威だ」と答えた。

 ジョン・ディレーニ前下院議員、エイミー・クロバッチャー上院議員、ジュリアン・カストロ元住宅都市開発長官(中国と地球温暖化)、ティム・ライアン下院議員たちだ。

 支持率レースのトップグループにつけているリベラル派のエリザベス・ウォーレン上院議員とベト・オルーク前下院議員、黒人候補のコリー・ブーカー上院議員は「地球温暖化」を挙げた。

 ワシントン州のジェイ・インスリー知事は「最大の脅威はドナルド・トランプ(大統領)だ」と言い切っている。

 ニューヨーク市のビル・デ・ブラジオ市長は「ロシア」を挙げた。その理由として「ロシアは米民主主義を侵食し、ぶち壊そうとしている」からだという。

 これまで「ドナルド・トランプ(大統領)は米国にとって実存的脅威だ」と繰り返し言ってきたジョー・バイデン前副大統領は、2日目の討論会に登場、「中国は脅威ではない」と否定している。

 人気急上昇中のリベラル派のカマラ・ハリス上院議員も「ドナルド・トランプ(大統領)だ」とツィートしている。

 ハリス上院議員はその理由として、トランプ氏は地球温暖化を否定し、独裁者の金正恩朝鮮労働党委員長と「抱擁」する一方で、米情報機関の情報よりもロシアのウラジミール・プーチン大統領の言っていることを信用しているからだとしている。