小室圭さん、金銭問題は「解決済みと理解」 文書公表

東京・赤坂御用地の赤坂東邸で婚約内定の会見に出席された秋篠宮家の長女眞子さま(右)と小室圭さん(2017年9月3日撮影)。(c)AFP/Shizuo Kambayashi〔AFPBB News

 平成の御代で決着をつけてほしかったが、残念ながら令和に持ち越されたのが眞子内親王のご結婚である。

 畏れ多いこととして、多くの人は語らないが、問題の本質は国民が敬仰できる皇室の尊厳が保たれるか否かである。

 かつては皇室の藩屏となる華族・貴族などの身分制度があった。敗戦後は皇室・皇族と一般国民の区別しかなくなり、宮家の多くも解散させられ、皇族方も少なく結婚の相手を探すのに難渋する状況に至っている。

 そうした中で起きたのが、眞子殿下の婚約延期問題である。

恋は盲目では済まされない

 皇室・皇族の私生活を垣間見たこともない筆者には想像もつかないが、いまは皇嗣となられた秋篠宮家では内親王たちの結婚は「両性の同意」だけでは奨められないということが内々にも教えられなかったのであろう。

 両親や周りから自分たちだけの思いだけではいけないのだということを説諭されていたならば、両親や周りからの忠告を思い出し、眞子内親王の行動も妹殿下の「姉の決意支持」発言もなかったに違いないからである。

 激務の傍らの手ずからの子育てでは、婚姻に関わるところまで気配りできなかったのかもしれない。戦前に在った近くの他人が若い皇族方を導く制度などが必要なのかもしれない。

 一般庶民の立場からは思いもつかなかったが、現在の天皇陛下や皇太子殿下は戦前(内大臣等あり)に比べると相談相手となる人(侍従長など)が少ないそうで、ましてや秋篠宮家には皇嗣(現在は皇嗣侍従長)になられるまで然るべき相談職の人はなかったそうである(村上政俊氏「『恋愛』でいいのか 皇族の結婚」〈『新潮45』2018.4所収〉や八幡和郎氏「特集 おそれながら秋篠宮殿下に申しあげます なぜ婚約延期問題は起きたか」〈『正論』平成31年2月号所収〉など参照、以下同)。

 従って、NHKが平成29年5月に眞子さまの婚約をスクープして以降、9月3日の婚約会見が行われるまでは誰一人として小室氏やその家系がいかなるものか知らないままであった。

 会見後の祝賀ムードが高まる中でも、小室家は依然として謎に包まれていたのである。