第53回パリ国際航空ショーで披露された「Amazon Prime Air」塗装のボーイング737-800機。2019年6月18日撮影。(写真:AP/アフロ)

 米アマゾン・ドットコムは6月18日、米ゼネラル・エレクトリック(GE)の航空機リース部門「GEキャピタル・アビエーション・サービシズ(GECAS)」との提携を拡大し、同社専用の貨物機を15機追加すると発表した

eコマース事業で増大する物流量に対応

 これに先立ち、同社はGECASから「ボーイング737-800」を5機リースする契約を結んでいた。今回の新たな契約で同機種のアマゾン専用機は20機になる。

 その目的は、eコマース事業で増大する物流量に対応するためだ。同社は今年(2019年)4月、米国のPrime会員に追加料金なしで提供している配達サービスを迅速化すると発表。同国Prime特典の急ぎ便は、それまで「翌々日便」が標準的なサービスだったが、今後は「翌日便」を標準にする。6月には翌日配達特典の対象商品が約1000万点になったことも明らかにした。

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 また、先ごろは、物流大手のフェデックスが、アマゾンとの米国内航空貨物輸送契約を打ち切ると発表した。こうした事情もあって同社は自社輸送ネットワークの拡大を急ピッチで進めているようだ。

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