米アマゾン・ドットコムは先の決算発表で、米国の「Prime」会員に、追加料金なしで提供している配送サービスを迅速化することを明らかにした。
無料配送を「翌々日」から「翌日」に短縮
日本のPrime特典には、当日配達や翌日配達といった急ぎ便サービスがあるが、国土の広い米国では、注文日の翌々日に商品を届ける「Two-Day Shipping」が標準的な配送特典となっている。
しかし、今後は、翌日に届ける「One-Day Shipping」がPrimeの標準になるという。これを実現するため同社は、今年(2019年)4~6月期に8億ドル(約890億円)を投じ、物流施設や配送ネットワークの拡充、強化を図る。
もちろん、アマゾンは米国でも、翌日便サービスを提供している。しかし、その対象となる地域や商品は限られている。アマゾンのCFO(最高財務責任者)、ブライアン・オルサブスキー氏によると、現在、翌々日配達の対象となっている商品は、1億点以上に上る。今後は、翌日配達でも、対象商品を同規模に増やす考えだ。
当日・翌日配達、すでに米国人口の72%をカバー
ただ、アマゾンは、ここ数年間で米国の配送ネットワークを急拡大させており、すでに多くの地域で、当日配達や翌日配達が可能だと、米CNBCは伝えている。