米国の市場調査会社、ストラテジーアナリティクスが公表した最新データによると、昨年(2018年)10~12月における中国のスマートフォン出荷台数は、1億800万台にとどまり、1年前から11%減少した。出荷台数の前年割れは、これで5四半期連続だ。
米アップルをはじめとする大手メーカーの出荷台数が軒並み減少している。とりわけアップルにとって、この10~12月は、2017年初頭以来、最悪の四半期になったと、ストラテジーアナリティクスは指摘している。
年間出荷台数も落ち込む
昨年1年間の出荷台数は、4億850万台で、こちらも前年から11%減少。1年前にフィナンシャル・タイムズは、中国の2017年におけるスマートフォン年間出荷台数は、8年ぶりに前年実績を下回ったと報じていた。中国は、世界スマートフォン出荷台数の約3割を占める最大市場。しかし、同国市場は2018年も不振に終わったというわけだ。
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「2018年の中国スマートフォン市場は非常に厳しい状況だった。おそらく業界関係者は将来、この年を忘れたいと思うのではないか」と同社のシニアアナリスト、イエイウェン・ウー氏は述べている。中国では消費が冷え込んでおり、スマートフォンの買い替え周期が長期化しているという。
中国市場のリーダーはファーウェイ
年間出荷台数の上位5社は、1位から、中国ファーウェイ(華為技術)、中国オッポ(広東欧珀移動通信)、中国ビーボ(維沃移動通信)、中国シャオミ(小米科技)、アップルの順。