米国の市場調査会社IDCが公表した最新レポートによると、今年(2018年)7~9月期におけるウエアラブル機器の世界出荷台数は3200万台で、1年前から約22%増と大幅に伸びた。
中国が最大市場、規模は米国の2倍以上
この伸び率は、今年1~3月が1.2%、4~6月が5.5%と、小幅にとどまっていた。しかし、7~9月は2つの成長要因があったという。
1つは、「ベーシック・ウエアラブル」と呼ばれる安価なリストバンド型機器の新製品が数多く登場し、これらが好調に売れたこと。
もう1つは、アジア太平洋地域(日本を除く、以下同じ)などの市場で需要が高まったこと。アジア太平洋地域の出荷台数は1年前から21.4%増えた。この地域だけで世界のウエアラブル機器出荷台数の半数以上を占めている。
また、国別では中国が最大市場で、その出荷台数規模は、世界第2位の市場である米国の2倍以上ある。
一方で、米国の出荷台数は、0.4%減少した。同国市場は、新規ユーザーを獲得するという段階から、既存ユーザーの買い替えや、より高価格機種へのアップグレードに頼るという段階に入ってきた。