「ええじゃないか」は終わりの始まり
1867年8月から12月にかけて、日本は不思議な熱気に包まれていました。天からお札が降って来る、というのです。
これは素晴らしい出来事の前触れだということになり、民衆は仮装して町に繰り出し、踊ったり騒いだり、大八車がひっくり返されたり、富裕な商家からモノが持ち去られたりもしたようです。
これが世に名高い「ええじゃないか」の民衆暴動で、この間は都市も農村も社会機能が麻痺して、通常の市民生活を送ることが不可能になったと伝えられます。
この「ええじゃないか」ですが、1867年12月9日にピタリとやみます。
この日「王政復古の大号令」が出され、日本のレジームは近代のそれへと転換しました。「討幕派による陽動作戦だったのでは?」という説も検討されています。
今回のような暴動は、ある政治的支配体制の末期の末期、もうどうしようもない状況であることを示すバロメータである可能性が考えられるでしょう。
ハロウィン暴動は「終わりの始まり」と言うことができるかと思います。