全米レコード協会(RIAA)がこのほどまとめた、米国のレコード(録音)音楽販売統計(PDF書類)によると、今年上半期(2018年1~6月)における米国のレコード音楽売上高は小売りベースで前年同比10%増の約46億ドル(約5149億円)となった。
ストリーミングの売上高、28%増の34億ドル
このうち「ストリーミングサービス」の売上高は前年同期比28%増の34億ドルで、米レコード音楽市場全体の75%を占めた。この比率は2016年に51%と、初めて過半を占めたが、2017年は65%へと上昇。そしてこのほど、ついに全体の4分の3を占めるまでになった(ドイツ・スタティスタのインフォグラフィックス)。
ダウンロード、27%減の5.6億ドル
これに対し、米アップルのiTunes Storeに代表される「ダウンロード販売」の売上高は、5億6200万ドルで、前年同期から27%減少した。ダウンロードはもう何年も右肩下がりで推移しており、今年前半は過去10年超で最も低い水準へと落ち込んだ。その米レコード音楽市場全体に占める比率はわずか、12%にとどまっている。
物理メディア、25%減の4.6億ドル
またCD、アナログレコード、ミュージックビデオなどの「物理メディア」は、前年同期比25%減の4億6200万ドル。こちらもダウンロードと同様に、過去数年で最も低い水準。CDが前年同期比41%減と激しく落ち込んだが、アナログレコードが同13%増加し、減少率がいくらか小幅にとどまった。ただし、物理メディアの米レコード音楽市場全体に占める比率はわずか10%である。