(文:コーチ・エィ 長田祐典)
最近、とても居心地の悪い体験をしました。
エグゼクティブ同士の意見交換を意図した会食に参加したのですが、簡単に言うと、全く「盛り上がらなかった」のです。
1人が自社の取り組みを話すと、即、もう1人が「うちではこうしています」と話し、話題が途切れる。お互いに自分のやっていることだけを話すのです。
その繰り返しを見ながら、私はある経営者の言葉を思い出しました。
「エゴが会社をダメにする」
「エゴ」と人の行動
「エゴ」を辞書で調べると、「自我、自尊心 / 利己主義な考え(自分の利益だけを考えること)/ 利己主義な人」とありますが、私たちが日常で「エゴ」と言うときは、もう少し“ネガティブ”なイメージで使うことが多いのではないでしょうか。
ライアン・ホリディ著『エゴを抑える技術』では、「エゴ」を「自分が重要な存在だという不健全な思い込み、尊大さ、身勝手な野心」と定義しています。
私なりに解釈すると、過信による「このままで問題ない。自分は何でもできるし、なんとかなる」という、セルフトークが生まれている状態と言えます。