(文中敬称略)
ウクライナ大統領選挙が来年3月31日に迫るなか、「美しすぎる政治家」ユリア・ティモシェンコが支持率トップを独走している。
世論調査におけるティモシェンコ人気は安定して推移しており、大統領選の決選投票進出が濃厚である。
一方で再選を目指す現職ポロシェンコは今年に入り支持率が急落している。ティモシェンコにダブルスコアを付けられ苦戦中である。
大統領選挙における投票先(%)
ティモシェンコ人気
「オレンジ革命」(2004年)の立役者の一人で、「美しすぎる首相」として我が国でも有名になったユリア・ティモシェンコは、これまで、2度、大統領選挙に挑み、どちらも得票率2位で敗れている。
2009~2010年大統領選挙では決選投票に進むもヤヌコヴィッチに惜敗、マイダン革命後の2014年大統領選挙では得票率12.8%で得票率54.7%のポロシェンコに第1回投票での当選を許した。
しかし、ドンバス内戦と経済危機が長期化するなか、ティモシェンコは有権者の不満を吸収して支持率を回復、今日、3度目の大統領選出馬を表明するに至っている。