戦前の酷評を覆し、ベスト16という大健闘で終わった、サッカーW杯ロシア大会での日本代表。
書店の店頭では、『僕は自分が見たことしか信じない』(内田篤人著、幻冬舎)や『心を整える』(長谷部誠著、幻冬舎)に続く代表選手によるベストセラーという救世主を心待ちにしています。タレント性でいえば、乾貴士選手(レアル・ベティス)でしょうが、活字にした場合に、長谷部選手のように読ませるものが書けるかどうか。
かといって、オーストラリアAリーグのメルボルン・ビクトリーへの移籍が決定した本田圭佑選手は、引退してから出版するタイプに見えますので、まだ先になりそうです。となると、代表引退を表明している長谷部選手の続編の方が、意外と早く出版されるような気も・・・。
監督起用の真意はわからないものの
先日、日本代表次期監督に、森保一氏が就任することが発表されました。フィリップ・トルシエ元監督以来の、五輪代表とA代表の兼任監督とのことです。就任自体は、とても期待が持てることですが、大会そのものの総括も行われないままに新監督が決定するのはいかがなものでしょうか。
そもそも、ヴァヒド・ハリルボジッチ前監督のW杯開幕直前の解任劇についても、サッカー協会は説明責任を果たしていないと感じているのは、私だけではないはず。それに加え、アルベルト・ザッケローニ(イタリア)、ハビエル・アギーレ(メキシコ)、ハリルホジッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)と続いたこれまでの外国人監督路線を軌道修正し、今回、日本人監督に任せるに至った経緯が、いまひとつ説得力に欠ける気がしてなりません。