海自の護衛艦「あまぎり」、フィリピンを親善訪問 マニラに入港

親善訪問の一環でフィリピンの首都マニラに入港した海上自衛隊の護衛艦「あまぎり」を迎えるフィリピン海軍楽団(2018年2月2日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / NOEL CELIS〔AFPBB News

 自民党安全保障調査会が「次期防衛大綱」に向けた提言を2018年5月に策定した。次期防衛大綱は政府が年末に改訂する。今回、提言の取りまとめを行った自民党きっての国防通、若宮健嗣(わかみや・けんじ)国防部会長に、次期防衛大綱の改訂の狙いについて語っていただいた。その内容を2回にわたってお届けしている。

 前回は、筆者による若宮議員へのインタビューの模様を紹介した。今回は、防衛技術・装備政策に造詣の深い佐藤丙午(さとう・へいご)拓殖大学教授と若宮議員に対談をしていただく。

(前編)国防に必要なのは陸海空・宇宙・サイバーの一体運用
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/53416

次期防衛大綱は何を目指しているのか

佐藤丙午教授(以下、敬称略) 次期防衛大綱への提言内容は非常に興味深い構想だと思いますが、あえて批判的に質問させていただくならば、新しい大綱は一言で言うと何を目指すものなのでしょうか。過去の大綱ではそれぞれ焦点が非常に明確だったと思います。例えば、北方重視、南西重視、グレーゾーン対処など、その時代時代の安全保障ニーズにどう対処するかに対するメッセージが非常に明確であったと思います。