韓国の文在寅(ムン・ジェイン=1953年生)大統領が、2018年5月10日で就任1年を迎える。これを機に各種世論調査の結果が出揃い、いずれも空前の支持率を記録している。
経済、教育など、政策への不満は根強いが、「南北首脳会談」と「対北政策」の劇的な動きが、これらをかき消してしまっている。
文在寅大統領は5月9日、韓国の大統領として6年5か月ぶりに訪日する。日中韓首脳会談出席のためだ。意気揚々と訪日するはずだ。
この日中韓首脳会談でも、注目は文在寅大統領による南北首脳会談についての説明になることは間違いない。
久しぶりの訪日は、日帰りになった。
北朝鮮情勢が急変して、文在寅大統領自身も急遽訪米することになるなど「対北政策」を巡って超多忙になっていることに加え、10日が就任1年で各種行事が予定されているからだ。
韓国の大統領がこれほど長い間訪日していなかったのは、前任の朴槿恵(パク・クネ=1952年生)氏が慰安婦問題にこだわり、訪日を先送りしていたからだ。
日韓合意後に、訪日の声が出てきたと思ったら、今度は、朴槿恵氏自身のスキャンダルが発覚して、弾劾になってしまった。